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特殊ゴム製品を少量造る

お客様からのお問い合わせで、一番多い案件が規格品についてで、二番目に多い案件が特殊形状(材料)ゴム製品についてです。

特殊ゴム製品とは、材質、又は形状及びその両方が規格品には当てはまらず文字通り特殊な用途に使用されるゴム製品のことです。

自動車や家電など大量に製造するものに使用される特殊ゴム製品であれば金型を起こし製作する方法が一番良いのですが、特殊な用途に使用される製品はイニシャルコストを考えるとそうはいきません。

今回は少量の特殊ゴム製品を製作する方法をご紹介したいと思います。


1.切削加工

文字通りゴムの塊から切削して製造します。旋盤やMCなどをフル活用してご要望の形状に切削します。メリットは金型が必要ないのでイニシャルコストが掛からないのと非常に短納期での対応が可能なことです。デメリットは製品単価は高めなのと、金型成形に比べると耐久性は低いことです。

2.ウォータージェット加工(以下、WJ)

WJを使用して主にゴムシートから切り出す方法です。シートから切り出すのでパッキンやガスケットはこれで製作する場合が多いです。メリットは打ち抜き面がストレートになるのと、イニシャルコストなし、短納期。デメリットはトムソンとの比較となりますが加工面が粗いのと製品コストが若干高めなことです。

3.トムソン加工

トムソンという刃物が付いた型を使用して主にゴムシートを切り出します。WJよりも数量が多い場合に向いています。メリットは製品コストが安価、型は必要だが安価な場合が多い、短納期(WJの+α)。デメリットは安価だが型が必要、打ち抜き面がタイコ状になることがある。

4.金型を使用した成形加工

製品形状に切削した金型を使用してゴムを加硫成形する方法です。ゴム性能や耐久性など他の工法とは比べ物にならないくらい良いのですが、金型を製作しなければいけないという制約があります。成形のなかでもコンプレッション成形、インジェクション成形、押し出し成形、送り焼き成形、インサート成形、などなど様々な製造方法があります。メリットは上記したように製品の性能が抜群なのと大量にでるものについては製品コストが非常に安価というところです。デメリットはイニシャルコストが高いのと納期は1ヶ月前後掛かってしまうことです。

お客様がどういう想いでいるのかを的確に掴んで、理論的にどの製法が良いのかをご提案出来るか、というところがゴムのプロフェッショナルとして真価が問われるところだと考えています。
ゴムパッキン|2009/03/12 Thu
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